【阪神】門別啓人、今季初先発で5回5失点KO——悔しさと可能性が同居した一日

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待ちに待った今季初マウンド!

ついに来た。ついに来たぞ!!

5月4日、バンテリンドームナゴヤ。阪神タイガースのファンが心待ちにしていた背番号30・門別啓人が、今季初めてローテーションの舞台に立った。

開幕からファームで調整を続け、虎党の間では「早く1軍で見たい」「今年こそ飛躍の年に」と期待の声が絶えなかったあの左腕が、ついに戻ってきたのだ。登録発表の瞬間、どれだけ多くのファンが胸を躍らせたことか。

しかし現実は厳しかった——そして、だからこそ今後がより楽しみになった一日でもあった。

初回の悪夢:援護をもらった直後に大炎上

試合は最高の滑り出しに見えた。阪神打線が初回に3点を先制。門別に最高のプレゼントを贈った。

「よし、これで楽に投げられる!」——そう思ったのはファンだけではなかったはず。

だが、その直後が悪夢だった。

カリステに右中間へ豪快な二塁打を浴びると、続く福永にも適時打。村松に四球を与えてから、細川に痛恨の逆転3ランを叩き込まれた。わずか1イニングで4失点。3点リードが一転、1点ビハインドに。

あの初回の静寂は忘れられない。スタンドの阪神ファンも、テレビの前の虎党も、同じ気持ちだったはずだ。

門別自身も正直に認めている。「先制点をもらったのに、簡単に追い越されてしまいました」「変化球が全然振れてなかったので」——言葉の端々に、悔しさとまだ若さが滲み出ていた。

藤川監督、直接マウンドへ!異例の「喝」

そして、この試合で最も胸を打ったシーンがあった。

藤川球児監督が、自らマウンドへ歩いて向かったのだ。

これは”異例”だ。ただの継投確認じゃない。指揮官が若き左腕に直接届けた言葉——「割り切って変化球を思い切り腕振ってこい」

この一言に、藤川監督の門別への期待と愛情が凝縮されている。見切りをつけるならマウンドには来ない。わざわざ足を運んで言葉をかけるのは、「まだお前を信じている、立て直せ」というメッセージに他ならない。

監督、ありがとう。門別もそれを分かっているはずだ。

2〜4回の投球に光あり!確かな手応え

悔しい結果だったが、決して全てが暗かったわけではない。

2回から4回にかけて、門別はスコアボードに「0」を並べ続けた。

監督の言葉を受けて気持ちを切り替えた門別は、腕の振りを取り戻し、本来の投球を取り戻しつつあった。本人も「2回以降は腕が振れていいボールもあった」と語っており、確かな手応えを掴んだイニングだった。

あの直球のキレ、変化球のキレ——その片鱗は間違いなく見えた。21歳の左腕のポテンシャルは本物だ。

5回に石伊にソロホームランを打たれ、結果は5回7安打5失点でのKO。数字だけを見れば厳しい内容だが、2〜4回の投球は確実に「次」への伏線になっている。


門別の言葉に震えた

試合後の門別のコメントを読んで、僕は確信した。この投手は必ず大きくなる。

「あれ(監督の言葉)がないと抑えられないというのは良くないことだと思うので。次はあんなピッチングをしないようにしたいです」

この言葉の重みが分かるだろうか。監督に助けてもらったことを「良くないこと」と言える21歳が、どれだけいるか。誰かのサポートに頼らず、自分の力で状況を打開できる投手にならなければいけない——そういう高い意識が、この一言に滲み出ている。

課題は明確だ。「初回からしっかり腕を振り、自分のボールを投げること」。

それができた時、門別啓人は本物の先発ローテーション投手になる。

次の登板こそ、反撃の狼煙を!

阪神は3-7で敗れた。悔しい。本当に悔しい。

でも僕はむしろ、次の門別の登板が楽しみで仕方ない。

あの悔しさを胸に刻んだ21歳が、次のマウンドでどんな投球を見せてくれるのか。初回から腕を振り、変化球を自信を持って投じ、援護に応える投球ができた時——それが門別啓人の本当のスタートラインになる。

虎の若き左腕よ、次こそ雄叫びを上げてくれ!

甲子園が、待っているぞ!!

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